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​JET2023 会長挨拶

JET2023開催にあたって
Japan Endovascular Treatment Conference(JET)2023の開催にあたり一言ご挨拶申し上げます。
大雪の中大会長として迎えたJET2014から早いもので8年が経過しました。この間、情報発信の場としてJETの方向性、姿勢は明確となり、本邦を代表するEVTのカンファレンスとして成長しました。記憶を辿ると8年前はJETを維持することが大きな目標であり、今日は予想していませんでした。
改めて、多くの関係者の方にこれまでのご指導、サポートを感謝申し上げます。
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JET2023 会長
​中村 正人
(東邦大学医療センター大橋病院)
さて、JET2023 のメインテーマは“Diversity and inclusion”としました。
JETにおけるダイバーシティとは、さまざまな価値観、バックグラウンドを持つ医療従事者であり、一同に議論することで新たな価値を創造・提供することが、JETがさらに成長する力になると考えたからです。
多様性を認めないところには、進歩はないと考えています。何故なら、実臨床は多様であるからです。エビデンスの集大成であるガイドラインは標準的な治療指針を示すものとして重要ですが、大規模比較検討試験に登録される症例は、実臨床では3割程度に限られることが知られています。
すなわち、残りの7割における有効性、安全性は不確実であり、不確実性が高い医療が実臨床です。
であるから、今日の医療は、「最善の根拠」に加え、「臨床家の専門性(熟練、技能など)」、
「患者の希望・価値観」、「(個々の)臨床の状況」が考慮されshared decision makingが必要とされているのです。様々な治療戦略が可能となり、黎明期を終え成長期から成熟期に向かっているEVTであるからこそ、さまざまな価値観を提供、創造することが重要であり、その醍醐味をJET2023で体感していただきたいと考えています。
8年前の新宿のヒルトン東京から赤阪インターシティーコンフォレンスに場所を変え、
2023年5月26日(金)~28日(日)に開催します。東京の中心の快適な空間に皆様をお招きしたいと考えています。会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております。
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